モーツァルト「フィガロの結婚」
“音楽の都”ウィーンで最も愛される作曲家モーツァルトの高い人気を誇る作品のひとつが「フィガロの結婚」です。これまで様々な演出で多くの名演が上演されています。
今回のバリー・コスキーの演出もそのひとつです。彼の演出は優れて演劇的と評されます。登場人物は舞台を縦横無尽に動き回り、ロココ調の舞台装置は視覚的にもとても美しいものです。また衣装は現代的ですがカラフルでセンスが良く、これも目を楽しませてくれます。

ヴェルディ「ドン・カルロ《新制作》」
ウィーン国立歌劇場2024~2025年のシーズンで上演される６つの新制作作品の最初の上演がこの「ドン・カルロ」です。
演出はロシア出身のキリル・セレブレニコフ。映画、舞台の演出でキャリアを磨き2000年初めからマリインスキー劇場やボリショイ劇場でオペラの演出に携わっていました。ロシアの体制やウクライナ侵攻を批判して現在はベルリンに移住して演出活動を続けています。
指揮は音楽監督のフィリップ・ジョルダンが務めます。

モーツァルト「ドン・ジョバンニ」
ヨーロッパ三大歌劇場のひとつウィーン国立歌劇場は、1869年、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの臨席のもとこの「ドン・ジョバンニ」の上演で盛大にこけら落としが行われました。今回は「フィガロの結婚」と同じく、現在大活躍の人気演出家のバリー・コスキーによります。登場人物のそれぞれの個性が際立つオペラですから、彼の演出によって観て聴いてより楽しめるオペラになります。