
好きなことが、もっと好きになる旅へ。
花の名前、仏像の微笑み、4世紀前の台詞、石に刻まれた祈り——。自分の「知りたい・したい」を追いかけて、専門講師とともに世界へ。
少人数制で、同じ関心を持つ仲間と知識を分かち合いながら、一人では気づけなかった感動と出会う。そんな大人のための4選です。


南半球の春、9月。西オーストラリアの大地は色とりどりのワイルドフラワーで覆われます。その約8割がこの地だけの固有種。他のどこでも出会えない花々を楽しめる、お花に興味がある方々との旅を楽しむ海外ツアーです。
パースを拠点にジェラルトン、カルバリ、モンキーマイアへと北上しながら、1日ワイルドフラワーを探し求める日が続きます。緑花文化士・清水美重子氏に加え、現地在住の日本人ガイドも同行。リースフラワーをはじめとする固有種の名前や生態を、日本語でわかりやすく教わりながら巡れるのがこのツアーの魅力です。植物から派生する雑学も豊富な清水氏の案内は、初めての方にも好評です。
ユネスコ世界遺産に登録されたシャークベイ。そこにある、数キロにわたって貝殻だけで続く真っ白な「シェルビーチ」には、地球の神秘を感じられます。同じくシャークベイ内のハメリンプールでは、地球上で最も古い生命の痕跡のひとつとされる「ストロマトライト」に出会えます。夕刻にはサンセットクルーズも楽しめる、花の観察とはまた異なる体験が待っています。


韓国・百済の仏教美術は、日本の飛鳥時代の仏教と深くつながっています。博物館に収蔵された仏像、遺跡に眠る石塔、屋外の摩崖仏——。それら貴重な仏教美術や遺跡をただ「見る」のではなく、背景にある歴史ごと深く理解できるのが醍醐味の、仏教美術に興味がある方々との旅を楽しむ海外ツアーです。
ソウルの国立中央博物館で百済仏教美術の全体像を学んだのち、益山・公州・扶余の古都へ。百済最大の寺院跡「弥勒寺址」や、日本に仏教を伝えた聖明王の父・武寧王の陵墓を巡ります。さらに、奈良の飛鳥寺の源流とされる「王興寺址」などを訪問。日本との深いつながりを感じながら、古代の息吹をたどります。京都芸術大学教授・金子典正氏の解説が、歴史への理解をさらに深めてくれます。
旅の後半は泰安半島エリアへ。礼山の花田里四面石仏を見学後、「百済の微笑」と形容される国宝・瑞山摩崖三尊仏を拝観します。また、韓国最古の摩崖仏とされる国宝・泰安摩崖三尊仏にも。岩に刻まれた百済の祈りと、静かに向き合うひとときです。


本場イギリスでシェイクスピア劇を2回鑑賞し、生誕の地ストラットフォード・アポン・エイボンやコッツウォルズの美しい村々も巡る8日間。16・17世紀のイギリス演劇を専門とする森本美樹氏が同行し、作品の背景や時代の空気を深く味わえる、演劇を語り合える方々との旅を楽しむ海外ツアーです。
歴史あるマナーハウスで、本場のアフタヌーンティーを堪能するひとときを。コッツウォルズ地方では、バートン・オン・ザ・ウォーターやバイブリーなど、蜂蜜色の石造りの家々が連なる村々を散策。ウィリアム・モリスが愛したケルムスコット・マナーも訪ねます。マナーハウスを改装したホテル「エレンボローパーク」にも宿泊し、英国らしさを存分に体感できる旅です。シェイクスピアの生家やニュー・プレイスなどゆかりの地を巡ることで、観劇の感動がさらに深まります。
まずストラットフォード・アポン・エイボンでは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)とユニコーン・シアター初の共同制作による『夏の夜の夢』を鑑賞。両劇団が初めて手を組んだ、注目の舞台です。そしてロンドンでは、シェイクスピア当時の建物を再現したグローブ座へ。前方にせり出す舞台の迫力は格別で、客席にいながら芝居の熱気を肌で感じられます。森本氏の解説とともに味わう2度の観劇が、シェイクスピアへの理解をさらに深めてくれます。


フランス・ブルゴーニュ地方には、重厚な石造りと半円形のアーチが特徴のロマネスク様式の教会が今も数多く残っています。石の壁に刻まれた彫刻、薄暗い礼拝堂に息づくフレスコ画。中世の祈りの場を丁寧に巡り、中世美術を深く学びたい方々と楽しむ海外ツアーです。同行するのは、中世ロマネスク美術を専攻する美術史家・池田健二氏。丁寧でわかりやすい解説は、美術に興味を持ち始めた方にも好評です。
旅の前半は、オーセールのサン・ジェルマン修道院へ。地下礼拝堂(クリプト)に残る貴重な壁画を見学します。その後、フォントネーへ移動し、回廊が美しいシトー派修道院へ。ヴェズレーのサント・マドレーヌ教会では、ロマネスク彫刻の傑作と向き合います。柱の上部(柱頭)や、入り口上の半円形の装飾(タンパン)に刻まれた細やかな造形は必見です。さらにオータンのサン・ラザール大聖堂など、個性豊かな教会・修道院を丹念に訪ねます。
旅の後半はクリュニーへ。かつてヨーロッパ最大を誇ったロマネスク建築の中心地の遺構で、往時の繁栄に思いを馳せます。トゥールニュのサン・フィリベール教会など、初期ロマネスクの建築空間を楽しみます。その後、古都ディジョンへ。ロマネスク時代の信仰の痕跡を伝える「12世紀の黒マリア」で知られるノートルダム教会にも立ち寄り、8日間の巡礼を締めくくります。
「どこに行くか」ではなく、「何ができるか」——。ワイルドフラワーの大地、百済の古都、シェイクスピアの舞台、ロマネスクの教会。今回ご紹介した4つの旅には、専門講師とともに巡るからこそ出会える発見と感動が詰まっています。
ご参加のお客様に共通のご興味・関心があるからこそお一人参加でも楽しめのが、“知究”紀行の特徴です。ご自身のご興味を深堀したい方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。