アンデス山麓の標高約2,400mの断崖にある「マチュピチュ遺跡」は、限りなく雲に近い場所として天空都市とも称され、多くの観光客が訪れます。
“一生に一度は行ってみたい!”とお考えの方も多いのではないでしょうか?
現地の言葉ケチュア語で「老いた峰」を意味するマチュピチュは、発見されるまでの長い間、深い密林に包まれていました。文字のない文明であったため、造られた目的や人々の暮らしについても解明されておらず、謎多き神秘の遺跡です。
ここでは、マチュピチュの絶景スポットやホテル、豪華列車「ハイラム・ビンガム号」などについてご紹介します。
ぜひ訪れたいマチュピチュ遺跡のスポットは、つぎの8つです。
それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
急斜面を活用した階段状のアンデネスでは、さまざまな農産物が栽培されていました。急斜面となっているのは、日照条件・水はけ・山崩れなどを考えた、農耕技術の結晶といわれています。マチュピチュからチチカカ湖や谷底まで広がっている広大な景色には、圧倒されるものがあります。
マチュピチュで唯一、曲線で建造されている建物が「太陽の神殿」です。王家の墓や太陽暦に関する建物といわれていますが、まだまだ謎の多い神殿です。神殿の東には「冬至の朝」、南には「夏至の朝」と呼ばれる窓があり、太陽の光が確実に差し込むように計算して造られたと考えられています。
神殿は、石組みの技術を用いて造られていますが、石組みは直線の建物がほとんど。つなぎを使用せず、石を積むだけで曲線を造り上げた太陽の神殿は非常に珍しい建物です。ぜひ、一つひとつの石組みをじっくり鑑賞し、洗練された技術をご堪能ください。
マチュピチュのなかで最も標高が高い場所にあるのが「見張り小屋」です。晴れた日には、マチュピチュ全体を見渡すことのできる、観光客に人気の絶景フォトスポットになります。
曇天や雨天であっても、幻想的な光景が楽しめますのでご安心ください。マチュピチュが雲や霧に覆われ、まるで空に浮いているかのようです。
マチュピチュの高台から下ったところにある「市街地入口」。入口はたった1つで、要塞のような石垣で囲まれているのが特徴です。
昔は丈夫な木の扉が取り付けられていたという「市街地入口」の先にはワイナピチュ山が顔を覗かせ、まるで別世界に来たような感覚が味わえます。また、囲まれている石垣がフレームの役割を果たすため、写真映えスポットとしても人気です。
聖なる広場にある3つの窓の神殿は、インカ帝国の初代皇帝が誕生した場所といわれています。神殿は広く、歩き疲れたときの休憩場所として利用する人も多いようです。窓の先に広がるマチュピチュの景色を堪能しながら、ひと休みしてみてはいかがでしょうか?
インティワタナは、インカの人々が暦を読むために使われていたといわれる、石でできた日時計です。インティはケチュア語で「太陽」、ワタナは「結ぶ・つなぐ」といった意味があり、「太陽をつなぎとめる場所」との意味が込められています。
マチュピチュの最大のパワースポットとしても有名なインティワタナ。石の上に手をかざすことで、神聖な力を分けてもらえます。ただし、直接石を触るのはNG! 遺跡には手が触れないよう、敬意をもって接しましょう。
コンドルの神殿は、自然な石の上に石組みを積んで完成した建物です。積まれた石が翼を広げたコンドルに見えるため「コンドルの神殿」と呼ばれ、左側はコンドルの頭とくちばし、背後に大きな翼がイメージできます。
神殿と呼ばれていますが、実際は、牢獄や生贄の儀式として使用した場所であったともいわれています。
マチュピチュ遺跡のいたるところで生活するリャマは、マスコット的な存在として人気です。ラクダ科の一種ですがコブはなく、全身が毛で覆われています。アンデネス(段々畑)などで、くつろぐ愛らしい姿に癒される方も多いようです。基本的におとなしい性格なため、リャマと一緒に写真を撮ることもできます。
南米ペルーにあるマチュピチュ。マチュピチュに最も近い空港は、ペルーの古都クスコにある「アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港」です。
日本から出発する場合、乗り継ぎをあわせると30時間以上の長旅です。到着前に疲れてしまわないよう、日本-リマ間の飛行機は、ビジネスクラス席などを利用するのもオススメです。
世界中から観光客が集まるマチュピチュでは多くのツアーではふもとの村に滞在します。遺跡までシャトルバスで30分ではありますが特に朝は長蛇の列です。「ベルモンド・サンクチュアリ・ロッジ」はわずか31室で遺跡の目の前という素晴らしいロケーションから欧米の旅行客には特に人気があり、予約の取りにくいホテルです。
マチュピチュ観光の玄関口「クスコ」は標高3,400mの高地にあるため、高山病への不安を抱かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
JTBロイヤルロード銀座では、酸素濃度を2,500m地点程度に調整できる客室をご用意しておりますので、高山病対策に配慮した快適な室内でゆっくり体を休められます。
石造りの壁とオレンジの屋根が特徴的な「ベルモンド・ホテル・モナステリオ」は、国定史跡にも指定されている一方、酸素供給システムも備わっている、安心して過ごせるホテルです。
広々とした中庭には太陽の光が差し込み、心地よい風を感じられます。映画のワンシーンに出てくるような非日常の空間をご体験ください。
マチュピチュからクスコを目指す列車に「ハイラム・ビンガム号」があります。まるでホテルのような一流のサービスと彩り豊かな食事を堪能できる人気のある豪華列車ですが、運行は1日1往復のため、乗車チケットを入手するのは非常に困難です。ぜひツアーなどを利用してご乗車ください。
車内ではウェルカムドリンクを味わいながら、車窓から広大な山々の景色を堪能できます。さらに楽器隊が歌と演奏をしながら車内を回るので、目的地まであっという間に到着です。
JTBロイヤルロード銀座では、ツアーから離れて思い出の場所を巡ったり、以前行けなかった観光地をお愉しみいただいたりと、あなただけのツアーを作れます。専用車や専任ガイドの手配も承っているので、安心してご旅行ください。
さらに、ホテルの延泊やホテル・食事などのグレードアップも可能です。JTBロイヤルロード銀座は、おもてなしの心を持つコンシェルジュが特別な旅を作るためのお手伝いをいたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
マチュピチュDATA ・国・・・ペルー ・言語・・・スペイン語。ケチュア語やアイマラ語も使用 ・標高・・・約2,400m ・世界遺産登録・・・1983年12月 ・日本との時差・・・14時間 ・飛行時間・・・約25時間 ・気温・・・最高平均気温20℃、最低平均気温5℃ |
企画担当者:久保池 豊 昨年からペルーを訪ねるツアーの募集をストップしていました…