企画担当者:宮嶋 博 初めて来ても、何度訪れても魅了されるヴェネツィアの街並み
時を越えて輝き続ける「美の宝庫」イタリア
珠玉の絵画や美術品が各都市にあふれていて、旅行計画の際は、どこに行こうか?何を見ようか?と(嬉しい)悩みが尽きません。
ガイドブックや旅行パンフレットを開くと、できるだけ多くの美術館や教会に行きたくなりがちですが、美術鑑賞を楽しむために重要なのは、たくさん”見る”より深く”観る”こと。
訪れるエリアやテーマを「絞って」、その分一つ一つの作品をじっくり「観る」ことで、“美との対話”を重ねることができます。
この秋は、特に上質な絵画が揃っている北イタリアで、ヴェネツィア絵画を中心とした美術の旅に出かけませんか?
左:ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿、右:ベルガモのコレオーニ礼拝堂
水の都として栄華を極めたヴェネツィアでは、富だけでなく一流の画家たちも集まりました。ルネサンス期に描かれた色彩表現と感情表現が豊かな作品は、フィレンツェとは一線を画し「ヴェネツィア絵画」と呼ばれています。歴史的建築の壁や天井に残る名画は、この場所でしか見ることのできない「空間芸術」。
このツアーでは、ヴェネツィア本島中心部に3連泊して丹念に街を歩き、教会やかつての邸宅、美術館でヴェネツィア絵画を満喫します。
そして、さらにヴェネツィアの影響を受けた北イタリアの街々へ。古代からの文化都市ヴェローナやヴァイオリンの街としても知られる芸術都市クレモナを訪ね、通常のツアーでは訪れることの少ない丘の上のルネサンス都市ベルガモを巡ります。
見学箇所を「絞って」じっくり「観る」ことに加え、もう一つ大切なのがしっかりした解説を「聴く」こと。
今回はイタリア・ルネサンス美術がご専門の塚本博氏が各地で作品解説をしながら全行程同行。塚本氏は明治学院大学、横浜市立大学などの講師を歴任し、現在は朝日カルチャーセンターやNHK文化センタ―の講師をされています。(下記、塚本氏近影)
詳しく丁寧かつ分かりやすい説明は、美術に興味を持ち始めた方にも人気で、カルチャー講座はいつも大盛況とのこと。ツアーを通して同行しますので、美術館・教会への訪問時だけでなく、バス移動時も作品の背景や美術史についてのお話を、そしてお食事時にはご参加の皆様とざっくばらんな美術談義も。これまで何度も同行ツアーを設定しておりますが、いつも皆様から「塚本先生のお話で美術が『分かった!』「美術鑑賞を『楽しめた!』」と大好評をいただいております。
この秋は北イタリアの美術都市を巡り、名画たちに出逢い、そして塚本氏の解説で深く知る鑑賞と感動をぜひ味わってください。