概要
旅の感動は、準備段階から始まっています。数々の上質な旅をプロデュースしてきた「旅行コンシェルジュ」に、極上の旅づくりの極意ややりがい、旅の忘れられない瞬間やお気に入りの旅先について聞きました。
あなたの「次の旅」を、私たちと一緒に形にしませんか?
編集部
旅のコンシェルジュの役割について教えてください
安田由佳(以下、安田)
一人一人のお客様に寄り添い、より良い旅になるように出発までサポートをさせていただくのが、私たちコンシェルジュの役割です。「どうしてそこへ行きたいのか」、「どんなことがしたいのか」から、趣味や趣向まで詳しくお伺いし、添乗経験豊富な担当者がご提案やアドバイスをさせていただく。ときには添乗員として旅先までご一緒し、戻られたらお話を伺って、また次の旅へ……実際にそうやって、長く担当させていただいているお客様も少なくありません。
編集部
お仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
安田
私は添乗員として6000名ほどのお客様と旅をご一緒してきましたが、多くは一期一会でした。より良い旅をご提案するには、まずお客様を知ることが何より大切です。その意味でお客様に寄り添えるコンシェルジュは、とてもやりがいがある仕事だと思っています。
ご要望を伺うだけでなく、私自身のことも積極的にお話し、気軽に話していただける雰囲気づくりを心がけています。一方通行ではなく、お客様との会話の中から学ばせていただくことも多く、日々勉強になるとともに人生が豊かになっていると感じています。
編集部
お客様にあわせて旅を提案した例を教えてください
安田
たとえば、添乗でフランスのエビアンに滞在した際、ゴルフ好きなお客様に自由時間を利用して、有名なゴルフ場のクラブハウスでのお買い物、お食事をご提案しました。プレイはできませんが、雰囲気を味わっていただくことができ、大変喜んでくださいました。
旅の楽しみ方は十人十色で、主役はあくまでもお客様。添乗する際には、「旅にお邪魔させていただいている」という気持ちを大切にしています。添乗員1人で10人のツアーでも、お客様との関係性は常に1対1。お客様には、普段選ばないファッションを試して「意外に良い」と感じるような、新しい発見をしていただきたい。そのためにもガイドブックには載っていないようなご案内ができるよう、心がけています。
編集部
添乗先での記憶に残るエピソードはありますか?
安田
添乗員時代にシチリア島へのツアー中、エトナ山の噴火に遭遇したことがあります。避難指示などは出ていなくて、お客様の希望でツアーは続行したのですが、帰国する段になり火山灰の影響で空港の滑走路が閉鎖されてしまいました。近くの米軍基地の滑走路を借りてなんとか帰国できたのですが、今も忘れられない思い出です。
自然災害の場合は難しいですが、一方でたいていのトラブルは事前の準備で回避できます。もしこうなったらこうするという、予測を立てておくことが大切だと思っています。
編集部
世界中を旅されていますが、おすすめの場所は?
安田
スペインとフランスにまたがるバスク地方ですね。1年を通して人気の場所ですが、秋が深まるこれからの季節は特におすすめです。たとえばキノコ類、トリュフもそうですし、フランスの松茸とも言われるセップダケもこれからが旬。ほかにもジビエや牡蠣などのシーフード、チーズの王様と言われるモン・ドールなど美味しいものがたくさん出てきます。
訪れたらぜひやってみたいのがバル巡り。お店毎に得意料理があるので、はしご酒が楽しいです。
編集部
最後に安田さんが考える、良い旅とは?
安田
旅は目的ではなく手段。行って達成ではなく、そこでどんな新しいことを得られるか、世界を広げられるかが大切だと思っています。もし、「また次も旅に出たい」と思っていただけたのであれば、それはきっと良い旅だったに違いありません。
私たちコンシェルジュもそんな風に次につながる持続可能な旅を目指して、これからも日々模索を続けていきたいと思っています。
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毎年11月第3週目の金曜日から3日間にわたり開催されるブルゴーニュワイン祭り「栄光の3日間」にご案内。ボーヌのおすすめワインバーでの軽いランチを極上の食卓に変えたのは、、、そうです!旬の黒トリュフです。近郊で採れたばかりのトリュフをマルシェで購入し、その場でお好きなだけスライスしていただくという贅沢。常にその土地、その時の「最高に美味しい!」を創出します。