コンシェルジュ:山本 光一(やまもと こういち)
アルゼンチンといえば、何を思い浮かべますか?
マラドーナやメッシで有名なサッカー、情熱的なタンゴ、革命家チェ・ゲバラ、映画やミュージカルにもなった女性エビータ、飲食ならマルベック種など赤ワイン、牛肉や羊肉、国民食エンパナーダ、甘い物好きの究極ドルセ・デ・レッチェ・・・。首都ブエノスアイレス、最南端フエゴ島のウシュアイア、パタゴニアなどでしょうか。
こちらの写真は、世界最大の瀑布イグアス。旅行好きのかたなら一度ならず聞いたことがあるでしょう。そもそもこの滝はブラジルの印象が強いかもしれませんが、ブラジルとアルゼンチンに跨っており、アルゼンチン側からは「悪魔の喉笛」と呼ばれる大迫力の滝を間近で観光できます。
写真や動画では絶対に伝わらないスケールや躍動感あるものが多い南米の観光地の中でも、一度は訪れていただきたい氷河観光の名所です。
氷河は長期間、氷や雪の重みで圧縮されたもの。なかでも、パタゴニア地方の氷河は空気をほとんど含まない、透明で青い氷河として有名です。(パタゴニア地方とは、南米南部のアルゼンチン、チリの地方の総称で、かつてはパタゴンという民族がこの地に住んでいたことからこの名がつきました。)
観光のスタートは、世界遺産にも登録されているロス・グラシアレス国立公園の展望台へ。ペリト・モレノ氷河を望むことができ、ここで氷河が海に崩落していく瞬間を待ちます。
展望台からそのスケール感を感じた後、必ず体験したいのが船からのアプローチ。上から見下ろすと感じにくい、大自然の威圧感たるや半端なし!肌にヒリヒリするくらい感じます。
この写真では、絶対に伝わりません!
「理屈ではわかっても、どうしてこんなに青いのか?」「世界に青は溢れているけれど、こんなに美しい青はあるのだろうか?」と感激すること間違いなしです。
私自身も何度か訪れていますが、やはりすごい。地球の裏側にやって来る価値があるなあと思います。
船から見た後に、もう一度少しでもいいので展望台から眺めてみてくださいね!歴史遺産と異なり、ガイドさんの含蓄ある説明は不要、ただ、ただそこにいるだけで他にはない体験ができるおすすめの場所です。