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イスタンブール観光〜ヨーロッパとアジアの風が語る物語〜

投稿日 | 2025.01.21更新日 | 2025.01.21
ロイヤルロード銀座
イスタンブール観光「アヤソフィア」

「東西文明の交差点」であるトルコ最大の都市『イスタンブール』。世界で唯一ヨーロッパとアジアにまたがった都市であり、歴史と文化の交流点として古くから栄えてきました。「ヨーロッパとアジアの架け橋」ともいわれるイスタンブールには、それぞれの歴史が織りなす観光地は、数多くあります。ここでは、異国情緒あふれるイスタンブールの魅力をご紹介してまいりましょう。

歴史的な宮殿・名所の多い「旧市街」の観光地

旧市街はヨーロッパサイドの南西側に位置し、観光スポット・世界遺産・歴史的建造物が多く、訪れる人々を魅了します。

イスタンブールの顔「トプカプ宮殿博物館」

イスタンブール「トプカプ宮殿博物館」
トプカプ宮殿博物館 スルタンの広間

1299年から1922年まで続いたオスマン帝国の栄華の象徴が「トプカプ宮殿博物館」です。ボスポラス海峡・金角湾・マルマラ海に囲まれ、高台からはイスタンブールの新市街やアジア大陸の美しい景色を眺められます。

敷地内にはハレム・宝物館などの観光スポットがあり、ハレムとは日本でいう「大奥」にあたります。オスマン帝国の皇帝「スルタン・アフメト」や左官以外の男性の立ち入りを禁止し、皇帝の妻と世話係などの女性のみが生活していました。豪華な装飾や建築といった煌びやかな景色を堪能できるのも見どころの一つです。

宝物館は輝かしい装飾が飾られているエリア。なかでも86カラットのダイヤモンドを使った「スプーン屋のダイヤモンド」、大きいエメラルドを装飾した「トプカプの剣」の輝きには圧巻されます。

ユネスコ世界遺産ピンクのモスク「アヤソフィア」

イスタンブールのモスク「アヤソフィア」
アヤソフィア

アヤソフィアは「聖なる叡智(えいち)」とも呼ばれる、ユネスコ世界遺産の建物です。建てられた当初(6世紀頃)は、キリスト教の教会として。15世紀にオスマン帝国が東ローマ帝国を滅ぼしてからは、イスラム教のモスクとして使用されていました。そのため、アヤソフィアは、キリスト教とイスラム教の文化が共存する世界でも珍しい場所となっています。

アヤソフィアのメインホールには、9世紀に描かれた大天使ガブリエル・聖母マリア・イエスのモザイク画。手前側の階段には、イスラム教の祭壇があります。壮大な内装とシャンデリアの黄金の輝きに包まれた神秘的な空間を、心ゆくまでお楽しみいただけることでしょう。

ブルーモスクの名で有名な「スルタンアフメト・ジャーミイ」

イスタンブール「スルタンアフメト・ジャーミイ」
スルタンアフメト・ジャーミイ

オスマン帝国のアフメット1世によって、1609〜1616年にかけて建設されたモスクの『スルタンアメフト・ジャーミイ』。

一般的なモスクのミナレット(尖塔)は、通常2〜4本ですが、スルタンアメフト・ジャーミイのミナレットは6本となっています。6本となった経緯は諸説あり、アフメット1世が「アルトゥン(黄金)のミナレットを」と建築家に命じたところ、建築家は「アルトゥ(6本)」と聞き間違えたというのも、その一つです。

また、スルタンアメフト・ジャーミイは別名「ブルーモスク」とも呼ばれ、「世界で最も美しいモスク」と称されています。太陽光がステンドグラスを照らし、淡くて青い光となってドーム内に降り注ぐのです。広い空間には洗練された装飾が美しく輝き、まるで万華鏡の世界に包まれたかのような不思議な感覚を楽しめます。

6世紀頃造られた地下貯水池「地下宮殿(イェレバタン貯水池)」

イスタンブールの地下宮殿(イェレバタン貯水池)
地下宮殿(イェレバタン貯水池)

地下宮殿は、6世紀頃、東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスによって造られた地下貯水池です。地下に降りると広々とした空間にたどり着き、そこには地下宮殿を支える300本以上の大理石円柱が立ち並んでいます。

最大の見どころは、地下宮殿の深い場所に眠る2つのメドゥーサの頭。ローマ時代、魔除けの意味で置かれたと考えられています。

アレクサンドロス大王の石棺は必見!「イスタンブール考古学博物館」

イスタンブールの考古学博物館
イスタンブール考古学博物館

トプカプ宮殿のすぐ近くにあるのが「イスタンブール考古学博物館」。古代オリエント博物館・考古学博物館・陶器タイル博物館の3つの施設からなっています。

収蔵しているのは、100万点以上におよぶ、ローマ時代・オスマン帝国時代などのさまざまな文明の工芸品や資料。リュキアの石棺・アレキサンダー大王の石棺・世界最古の平和条約が記された粘土板など、トルコの歴史を深く巡りたい方におすすめです。

ビザンティン芸術の最高傑作が見られる「カーリエ博物館」

イスタンブール旧市街の北西にある「カーリエ博物館」。キリスト教の教会として建てられ、「コーラル修道院」とも呼ばれている博物館です。

比較的小さな聖堂ですが、聖堂内は天井までビザンティン芸術が描かれ、本堂の手前にある2つの前廊には、イエス・キリストと聖母マリアの物語がモザイク画で描かれています。壮麗なモザイク画はすばらしく、ビザンティン芸術の最高傑作ともいわれています。

現代的な「新市街」の観光地

新市街は、ヨーロッパ側の金角湾(きんかくわん)を超えたところに位置しています。商業地区や現代的な施設が集まり、旧市街に比べてヨーロッパ風の建物の多さが特徴的です。

ヨーロッパの影響を強く受けている受けた白亜の「ドルマバフチェ宮殿」

イスタンブールのドルマバフチェ宮殿
ドルマバフチェ宮殿

トルコのベルサイユ宮殿とも呼ばれる「ドルマバフチェ宮殿」は、オスマン帝国時代の19世紀に建てられました。大理石が用いられ、バロック様式(ヨーロッパ文化の様式)とオスマン様式(トルコの伝統的な様式)が調和する、壮麗な建築物です。

ドルマバフチェ宮殿は、世界最大級のシャンデリアやフランスのバカラなどで贅沢に彩られていることでも知られています。

アナスタシウス皇帝が灯台として建設した「ガラタ塔」

イスタンブールの「ガラタ塔」
ガラタ塔

新市街のシンボルであるガラタ塔は、ビザンツ帝国の皇帝アナスタシウスが灯台として建設しました。約51メートルの高さにある展望台は、イスタンブールの街並みやボスポラス海峡を眺望できる絶景スポットです。

夜になるとライトアップされ、暗い街並みのなかで輝くガラタ塔は、儚くも美しい姿を見せてくれます。

イスタンブールで穏やかな時間を過ごす

地元の雰囲気や穏やかな風景を楽しめる観光名所をご紹介します。ゆったりとした時間を過ごしつつ、地元の文化に触れることで、イスタンブールの新たな魅力を発見できるでしょう。

「セリミエ・モスク」は、トルコの建築家ミマール・スィナンが手がけた、オスマン帝国時代に建設された最高傑作のモスクです。スィナン自身も最高作だと評するセリミエ・モスクの特徴は、巨大なドームを囲うような4本のミナレット。それぞれのミナレットの内部には、一つひとつ美しい装飾が天井まで描かれています。

世界で美しいと称されるモスクの一つが「スルタンセリム・モスク」です。外観はシンプルなドームですが、スタイリッシュにそびえ立つ2本のミナレットは荘厳。内部には、スルタンセリム・モスクの建築を命じたセリム1世の棺があり、間近で見られます。

また「バヤズィト2世・モスク」は、オスマン帝国皇帝バヤズィト2世が命じて建設したモスクです。病院や学校、貧困者を救済するための施設などを併設していました。なかでも病院にあたる部分は当時の様子を垣間見られると、観光客に人気のスポットとなっています。

美しい海と伝統的な文化を楽しむ

イスタンブールは美しい海と街並み、そして伝統的な文化を楽しめる都市です。その素晴らしさに、ひと目で心が奪われることでしょう。

美しい海峡を海から眺める「ボスポラス海峡クルーズ」

アジア側・ヨーロッパ側の両方にまたがる都市イスタンブールの間を流れるのが「ボスポラス海峡」です。

イスタンブールのボスポラス橋とクルーズ船
ボスポラス橋とクルーズ船

世界の美しい海峡の一つである、ボスポラス海峡クルーズでは、海峡から世界遺産・宮殿など、イスタンブールの景色を360度楽しめます。イスタンブールを代表する橋「ボスポラス橋」「ガラタ橋」を海側から間近に眺められるのも、ボスポラス海峡クルーズの見どころです。

イスタンブールの文化を感じるなら「バザール」

イスタンブールのバザール 中世イスラム建築の天井
バザール 中世イスラム建築の天井

イスタンブールの文化をより身近に感じられるのが、「バザール」。世界最古で最大級のグランドバザールは、3万㎡以上ある屋根付きの市場です。約4,000件もの店が軒を連ね、地元住民や観光客の活気にあふれています。

衣類・雑貨・陶器・絨毯・スパイスなど、トルコの伝統を感じられる商品が目白押し。色鮮やかな商品を見て歩き回るだけでも十分楽しめるでしょう。

また、グランドバザールと同じ伝統的な市場である「エジプシャンバザール」も有名です。エジプシャンバザールはエジプトから輸入した香辛料が多く売買されており、日常生活に欠かせないバザールとして地元住民に愛されています。

伝統的な蒸し風呂「ハマム」

イスタンブールのハマム
ハマム

イスタンブールには、古代ローマの公衆浴場を起源とする蒸し風呂「ハマム」があります。当時のハマムは体をきれいにするだけでなく、女性が集まって歌を歌ったり食事をしたりするなど、憩いの場として使われていたようです。

イスタンブール内にいくつかあるハマムですが、施設ごとに特徴が異なります。たとえば、オスマン帝国時代最後のハマムといわれる「ジャールオール・ハマム」は、まるで豪華なホテルのような造り。アメリカのニューヨークタイムズ紙が掲載する「死ぬまでに行きたい1000の場所」の一つにも選ばれ、洗練されたハマムを楽しもうと、世界中から多くの観光客が訪れています。

世界三大料理のひとつ「トルコ料理」

世界三大料理の一つであるトルコ料理。豊富なスパイス・野菜・肉類などを使ったトルコ料理は、奥深さのあるエスニックな味わいで日本人にも好まれています。

日本でもよく知られている「ケバブ」

ケバブはお肉をスパイスで下味し、鉄串で香ばしく焼き上げるトルコ料理です。本場トルコのケバブはラムやマトンなどの羊肉が主流。いくつか種類はありますが、なかでも「ドネルケバブ」と「シシケバブ」が有名です。

「ドネルケバブ」は、スパイシーな味付けをしたお肉の塊を回転させながら焼き上げ、大きな包丁でお肉を薄くスライスしたものです。屋台でも、パンにお肉と野菜などを挟んだサンドウィッチを売っており、気軽に食べられます。

「シシケバブ」は、お肉や野菜を鉄串に刺し焼き上げる、バーベキューに近いトルコ料理。ケバブのなかでもポピュラーな調理法です。

イスタンブールのシシケバブ
シシケバブ

トルコグルメの定番「サバサンド」

イスタンブールのサバサンド
サバサンド

サバサンドといえば、イスタンブールの名物料理。ガラタ橋には、サバサンドを扱うお店が数多くあります。バケットにこんがりと焼き上げたサバ・レタス・玉ねぎをサンドし、お好みで塩やレモンを振りかけていただきます。

非常にシンプルなグルメですが、野菜が香ばしいサバの味を引き立て、サバのうまみ成分が野菜に染み込み、それぞれの味が重なることで深みのあるサンドイッチになります。癖のない味わいなので、何個でも食べられそうです。

トルコの家庭料理「マントゥ」

イスタンブールのマントゥ
マントゥ

マントゥは小麦粉でできた生地にラムや牛のひき肉などの具材を包み茹でた、水餃子のようなトルコの家庭料理です。お肉の臭みを消すために複数のスパイスを加えることもあります。

ニンニクを入れたヨーグルトソースやトマトソースなどをつけて食べるのが定番。ハーブや唐辛子などをトッピングするのもトルコ本場のやり方です。ソース・トッピングの組み合わせによって味の変化を楽しめるので、自分好みのマントゥと出会えるでしょう。

「トルコアイス」や「トルココーヒー」も日本で有名

イスタンブールのトルコアイス
トルコアイス

チーズのように伸びるトルコアイスは、日本でなじみのあるアイスと違い、弾力のあるもっちりとした食感が特徴です。原材料のひとつ、サーレップ(ラン科植物の球根)の粘り気により、伸びるアイスが完成します。本場のトルコアイスにはフレーバーが豊富で、唐辛子入り・ピスタチオ・チャイなどのさまざまなトルコアイスを味わえます。

イスタンブールのトルココーヒー
トルココーヒー

一方、トルココーヒーは苦く濃い味が特徴的。砂糖を多めに入れると苦みが薄まりマイルドな味わいとなるので、ブラックコーヒーが苦手な方でも飲みやすいでしょう。日本でコーヒーを淹れる場合、ドリップフィルターなどさまざまな淹れ方がありますが、トルコではイブリック(ジェズヴェ)という専用の小鍋を使ってコーヒーを淹れます。低温でじっくり煮ることで、深みのある濃厚なトルココーヒーが出来上がるのです。

エキゾチックなイスタンブールで贅沢なひとときを

イスタンブールのモスクと船

ヨーロッパとアジアの歴史・文化が融合されたイスタンブール。訪れる観光地によってさまざまな景色を見せるイスタンブールで、伝統的な文化や絶景を堪能し、素敵な思い出をつくりましょう。


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イスタンブールDATA

・国・・・トルコ
・言語・・・トルコ語。クルド語やアラビア語も使用
・通貨・・・トルコリラ
・日本との時差・・・マイナス6時間
・飛行時間・・・約13時間
・イスタンブール周辺の平均気温・・・夏期25~30℃、冬期5~10℃

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