ゴールデンウィークはパリをご案内させていただきました。
この時期のパリは街全体が花で彩られます。
街路樹のプラタナスは満開!
そして、ジャカランダも街のそこここで咲き誇っていました。
南米原産のジャカランダ。
南アフリカのプレトリアや、アルゼンチン・ブエノスアイレスの並木が有名ですが、ヨーロッパでもこの時期、スペインのセビリアやポルトガルのリスボンなど、いろんな街でご覧いただけます。
ここパリでも、美しい街並みの素敵なアクセントとなっていました。
2019年4月の火災のニュースには大変ショックを受けました。
尖塔が焼け落ちるシーンや鎮火後の焼けつくされた様子などから、マクロン大統領の「5年以内に再建する」の言葉、私は正直「絶対無理」と思っていました。
が!見事復活しました。
フランス国内だけでなく、世界中からの支援もあったそうです。
5年8ヶ月の時を経て、昨年12月に再オープンしました。
修復作業には、約2000人の職人や専門家が関わり、「伝統的な技術」と「現代のテクノロジー」を融合させた取り組みが行われたそうです。
聖堂内調度や宗教美術でも、「伝統」と「モダン」の融合が随所に見られます。
ちなみに、奥に見えるイエスキリストを抱くマリア様の像、崩れ落ちた屋根のがれきの下、無傷で発見されたそうです。今回の火災で起こった「奇跡」のひとつです。
聖堂内には、火災時に活躍した消防士を讃える記念品など、火災の悲劇を物語る遺物も展示されています。
焼け落ちた尖塔頂部に設置されていた雄鶏像。
当初、これを修復し、元の場所に戻そうとしましたが、あまりに損傷が著しいため、新しいものを制作したそうです。
ノートルダム大聖堂の象徴ともいえるバラ窓。
熱や煤の影響を受けたそうですが、こんなにも美しく復活しました。
ナポレオンの戴冠を見守ったピエタ像も輝きを取り戻しました。
約8000本のパイプを持つパイプオルガン。
消火活動の水や火災で発生した鉛やすす、有毒な化学物質がパイプ内部や革部品に付着し、音色や機能に深刻な影響を及ぼしました。
パイプ1本1本を手作業でクリーニングし、音響バランスを取り戻すための「整音」作業を実施。
日本人オルガン職人・関口格さんを含む3人の専門家が約半年かけて担当し、パイプごとに音色の微調整を行ったそうです。
修復工事はまだまだ続いています。
現在、6つの礼拝堂に新しいステンドグラスを設置するプロジェクトが進行中。
ただ、このプロジェクトには、歴史的保存の観点から反対意見もあり、国家遺産委員会や専門家、一般市民から14万7000人以上の反対署名が集まっているそうです。
大反対の末、今ではパリのシンボルとなったエッフェル塔のように、いつかは受け入れられるのか??
今後の展開に注目していきたいと思います。
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