企画担当者:宮嶋 博
ヨーロッパ美術に関してその特徴や背景をご紹介する美術連載ブログ『美知(みち)との遭遇』。ほぼ1分間で読める小ネタですが、「ちょっと」知るだけで次回ご旅行での美術鑑賞が「グッと」深く楽しくなること間違いなし! 第2回は、前回のフェルメール同様、こちらも日本で人気の高いルネサンス絵画についてのお話です。
中世ヨーロッパでは教会が絶対的な力を持ち、絵画においても人物の配置やポーズなど細かな制限が多々ありました。しかし14世紀イタリアにおいてキリスト教以前の古代ギリシアを模範とする新たな美術の動きが起こります。それが「ルネサンス」。
ルネサンス初期の傑作ボッティチェリの「春(プリマヴェーラ)」はギリシア神話を題材に、無数の花々の中で優美に着飾った人々が思い思いに喜びを現わしています。
それまでの厳格な表現規制は終わり、描きたいものを自由に描ける新しい時代、まさに美術界に花開く「春」が訪れたのです!
そしてこの作品には、その後のルネサンス美術に共通する新たな要素が2つあります。
以前の中世絵画では人物は同じポーズでじっと固まり無表情だったのに対して、ルネサンス絵画では表情や仕草で感情が表現されるようになりました。個々人の自由な感情が尊重され、生きていくことの素晴らしさを讃えています
これまでの無背景の中世絵画とは異なり、ルネサンスの画家たちは登場人物の背後に自然風景を描きました。足元の花々、流れる小川、遠くに連なる山々など、人々に愛されてきた穏やかなトスカーナ地方の自然景観が広がっています。
自分らしく生きていくことへの肯定感、心を癒してくれる自然美は、国や時代を越え、文化・宗教も越えて人類誰もが願い求めるもの。だらこそ、その2つを描いたルネサンス絵画は、キリスト教に馴染みが少なくとも、我々の心を惹きつけるのでしょう。
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トスカーナからヴェネト ルネサンス名画と6つの世界遺産 9日間
ローマ滞在6連泊 バチカン博物館をじっくり鑑賞
ローマ滞在 2000年の美術探訪と絶景の世界遺産 8日間
(7月中旬発表予定)フィレンツェ5連泊 ウフィッツィ美術館&パラティーナ美術館へ
フィレンツェ滞在 ルネサンス美術探訪とトスカーナの街々
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企画担当者:宮嶋 博 早いもので2025年も3カ月が経ち、本日4月1日から新年度…