企画担当者:宮嶋 博
ヨーロッパ美術に関してその特徴や背景をご紹介する美術連載ブログ『美知(みち)との遭遇』。
「ちょっと」知るだけで次回ご旅行での美術鑑賞が「グッと」深く楽しくなるような小ネタを、一部個人的感想も含めながら(笑)お届けします。ほぼ1分間で読めるので気楽に気軽にお読みください。
第1回フェルメール、第2回ルネサンスをご紹介しましたが、第3回は日本の美術館での特別展でも常に人気のフランス印象派についてお話いたします。
150年前パリの展覧会で発表されたモネの「印象・日の出」から始まった、フランス印象派。ただ当時は写実的描写が理想とされていたため、淡い色合いでぼんやりした画風は酷評の嵐・・・。今ではモネを始め、ルノワール、セザンヌなど印象派絵画は世界中に愛されていますが、彼らが登場する前と後で大きく変わったことが2つあります。
と、ここで皆様にクイズです。その2つとは何でしょうか?
1分で読める小トピックですが、次を読む前に1分間考えてみてください(笑)。
それでは正解です。
19世紀末に画期的な道具が開発されました。
それはチューブ入り絵具。それまで絵具は壺に入っており、乾燥を避けるため絵画はアトリエ内でのみ描かれていました。しかしチューブにより外への持ち運びが可能に。野外で長時間制作することにより、彼らは移ろいゆく自然光の中で、一瞬の色やきらめきに惹かれていったのです。
これまで絵画は「見えてる通り」に正確に描くことが良しとされていました。しかし野外制作を主としたモネを始めセザンヌやルノワールたちは、刻々と変わりゆく自然の光と色の「印象」を描きました。それは風景だけでなく人々の動き、そして感情までも含めて。
皆に見えているものより、彼ら自身が感じたものに重きを置きました。
「身体は外へ、意識は内へ」。
これまでの美術とは真逆のスタイルが、印象派の画家たちによって始まります。古い常識に囚われている当時の画壇からは批判をあびつつも、彼らの登場により美術界に多様性が生まれ、そしてそれは個の感情を作品化する現代アートにも繋がる新たな一歩となるのです。
モネゆかりのルーアンと美の都パリに各3連泊 印象派絵画の風景も訪問
印象派のノルマンディー・名画の舞台とパリ美術散歩 8日間
予告(7月中旬発表予定)パリ5連泊 一級の美術館訪問&教会コンサート鑑賞
パリ美術館めぐりと聖なる音色 7日間
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